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chinekoの三叉神経痛撃退ブログ。撃退完了です♪


by chineko
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三叉神経痛と診断されるまで

現在は「三叉神経痛」と診断されて
ひとまず落ち着いている状態ですが、
ここに落ち着くまでは紆余曲折がありました。
# というほどでもないけど。

まず最初に行ったのは歯医者。
痛みが出る少し前に親知らずを抜いたり、
右奥歯の虫歯治療をして神経を抜いたりしたので、
まずは歯から来る痛みを疑いました。
そこで歯医者に行ったところ、
「治療した歯にかぶせた金属の下で、
 再度虫歯が進行しているのでそのせいではないか」
ということになりました。
早速かぶせた金属を取って虫歯の治療。
それでも痛みが取れないので、
「前回抜いた神経が若干残っているので、
 そのせいで痛みが出るのではないか」
ということになり、残った神経を抜きました。
それでも痛みは取れません。
レントゲンを撮ったりしてもらって調べてもらうのですが、
歯には異常がどこにも見つかりませんでした。
結局ここで、
「これ以上歯科的な治療は無理。
 頬には多くの神経が走っているので、神経痛だと思う。
 脳神経外科に行くことをおすすめする」
と言われました。

思えばこのとき素直に脳神経外科に行っていればよかったんですね。
これが11年くらい前の話。
ところが元々病院嫌いだったのと、
その後しばらくして痛みが消えたのとで
病院へ行くのをやめてしまったのでした。

その後何度も痛みの出る時期(大抵夏と冬)と
痛みの全くでない時期(春と秋)が交互に来て、
周囲からは「歯医者に行け」と言われ続けました。
でも、この痛みは「歯」が問題ではないとわかっているのです。

そうこうしているうちに、職場の健診がありました。
これが2年前。
毎年5~6校の高校で講師をしている私は、
こちらの高校で健診がある日は別の学校で授業、
そちらの高校で健診がある日はまた別の学校で授業という具合で
全く健診の受けられない状態が何年も続きました。
そういう場合は東京都と提携している病院で健診が受けられるのですが
そのためには授業を休まなければなりません。
建前上は健診のために授業を休むことがOKでも、
実際には無理(都民の皆様が許さない)なのです。
そしてその日はたまたま授業のある高校で健診があったので
早速来ていた医者に「健康相談」をしてもらいました。
「頬が痛むんです」「10年位前から痛みます」と
切々と痛みを訴えたのですが
「そんな病気は聞いたことがない」
「気になるなら病院に行ってはどうか」
という回答でした。
そんな相談ならしない方がマシ。
せめて何科の病院へ行ったらいいかくらいでも答えてくれればいいのに。
ちなみに別の講師はめまいを訴えたところ、
「そうですか」の一言で片付けられたそうです。
ようするに無料では真剣に相談に乗ってくれないんですね。

再びここで私は病院に行く意欲をなくします。
医者に対して不審を抱き始めたからです。

その後、痛みが酷いときがあったので薬局に行き、
「神経の痛みに効く薬はないか」
と相談しました。
その答えは「無い」でした。
そして炎症があるかどうかを聞かれ、
勧められた鎮痛剤は全く効きませんでした。
そりゃあ、そうでしょう。
私の病気にはそういう鎮痛剤では弱すぎて効かないんです。

そして去年の夏。
痛む頬を押さえながらネットで病気について調べ始めました。
この頃にはすでに「痛みの全く出ない時期」というのがなくなり、
1年を通して痛みが出ていました。
しかも、痛みが来るのは長くても2~3分なのですが、
それが3~4分おきに来るので、
食べるのも寝るのも苦痛な状態が続くわけです。
これが2年近く続いていた私は、とうとう音をあげました。
これでも私、結構我慢強い方なんですよ。
痛みに関しては誰にも語らず、ずっと我慢していました。
喋ることが仕事なので、顔が痛いのは相当なストレスでした。
でも、喋れなければ仕事を追われることになるので
とにかく「痛い」などとは一言も言わず我慢していたわけです。
だからこの時点で我慢することをやめたことに対して
「その程度のことはもっと我慢すべきだったのに」
「痛いくらいで大袈裟だ」「命に関わる病気でもないのに軟弱だ」
と責められることはないと思うのですが……どうでしょう?

とにかくネットで調べること数分。
検索ページに「顔 痛い」「頬 痛い」と入力。
あっという間に結論が出ました。
私の抱えている症状は、「三叉神経痛」と酷似していました。
ネットの力は偉大です。
そこでこのブログのこのページに話がつながるわけです。
とにかく放置しても自然治癒はありえないことがわかったので、
近所の脳神経外科をまたまたネットで検索して受診。
自分の症状を伝えたついでに「三叉神経痛の症状に似ていると思う」ということも伝えました。
そして私の状況をみた医者は「やはり三叉神経痛だろう」と仮診断を下しました。

その後、MRIをとったり、そこから紹介された専門の医者にみてもらったりした結果、
「三叉神経痛である」との診断が下りました。
ただ、本来の三叉神経痛は「寝ているときは痛まない」「痺れは出ない」
という特徴があるようなのですが、
私の場合は「寝ているときも痛む(痛みで寝られない)」「たまに痺れが出る」
ということで、典型的な三叉神経痛の症状とは若干違いがあるようです。
三叉神経痛には神経が圧迫されて起こるものと、
帯状疱疹後神経痛によるものとがあるのですが、
私の場合は帯状疱疹後神経痛でもなさそうなので、微妙なところです。

というわけで、私の場合は痛みが出始めてから、
三叉神経痛だと確定するまでに10年以上かかってしまいました。
ここを見ている方の中にも
「頬のあたりが痛くて歯医者に行ったけれど、歯に異常はなかった」
「頭が痛くて内科を受診したけれど、はっきりした原因がわからなかった」
という方がいると思います。
とりあえず書いておきたいのは「医者といえども神様ではない」ということ。
学校の先生も、いわゆるサラリーマンもそうですが、
自分の専門以外のことはわからないものです。
医師という職業でもそれは同じ。
自分の専門外の科や病気についてはパーフェクトではないのです。
ドクターショッピングはおすすめできませんが、
医師の診断に疑問を感じる場合は、
違う病院に行ってみるのもいいかもしれません。
また、自分で調べてみるのも必要なことだと思います。
自分の症状は自分が一番よくわかるわけですから。
このブログがそういう方の役に立てばいいな、と思いながら、
今後も少しずつ書いていきたいと思います。

「三叉神経痛の話には飽きた」という方には、
日常的なブログや、モモちゃんのブログ二胡日記などもあるので
そちらで楽しんでいただければと思います。(:-P)


三叉神経痛と診断されるまで_a0004062_1142393.jpg

ネットの力は病気の目安をつけるだけでなく、
通販にも威力を発揮します♪
これは楽天の通販で購入した「インカのめざめ」で作ったポテトサラダ。
栗のようにホクホクでビックリです。
by chineko | 2007-09-28 01:09 | 知識